経団連主催「ダイバーシティと女性の健康増進セミナー」にてW society参画企業のオルガノンCEO、ケビン・アリ氏が特別講演として登壇。W society主宰谷村もパネルセッションのモデレーターに。

2024.05.28

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2024年3月22日に経団連が「ダイバーシティと女性の健康増進セミナー」を開催。

女性の健康増進が企業や社会にもたらす影響をテーマに、各界でこの課題に取り組むスペシャリストが登壇しました。

提供/ 経団連
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◆基調講演「女性と健康に関する自民党明るい社会保障改革推進議員連盟の取り組み」|加藤勝信同議連顧問・衆議院議員

基調講演では、同議連顧問・衆議院議員の加藤勝信氏が、「女性と健康に関する自民党明るい社会保障改革推進議員連盟の取り組み」をテーマに登壇。

経済産業省が発表した「女性特有の健康課題による社会全体の経済損失」が、年間で約3.4兆円にものぼるという試算結果をもとに、女性特有の健康課題は、女性一人ひとりの生活の質やキャリアへの影響に加え、個々が所属する企業においても業務効率の面などで経営そのものに大きな影響を与えると話されました。

続けて、「自民党明るい社会保障改革推進議員連盟」が現在取り組んでいる活動について紹介し、女性の健康課題を俯瞰し、より個人の状況に寄り添った対策を進めたいと強調しました。

◆特別講演「エンパワーする女性の健康~Innovations, Investments, and Impact」|ケビン・アリ氏 Organon&Co.CEO

続く特別講演には、米国から来日されたオルガノンCEOケビン・アリ氏が登壇。「Empowering Women’s Health: Innovations,Investments, and Impact」をテーマに、女性の健康に特化したグローバルヘルスケア企業のトップとして女性の健康促進の重要性について語りました。

アリ氏は、少子化対策の一環としても、女性の健康促進が世界的なテーマになっていることを指摘。女性の健康問題をサポートするためには、不妊治療へのアクセス改善や育児休暇・福利厚生の充実、企業文化の醸成などが重要だと述べました。また、それは単一の企業やセクターだけでは実現できないため、パートナーシップの構築が鍵となると強調しました。

オルガノンでは、今後も日本の官民の取り組みと連携し、多面的な施策を通じて女性に適切な投資を提供することに尽力するとし、社内向けの施策については、医薬品業界での貢献だけでなく、社員一人ひとりのライフステージに合ったサポートを行うことで、社員全員がBelonging(=帰属意識)を感じられる環境作りを大切にしたいと述べました。

提供/ 経団連
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◆ パネルディスカッション「キャリアとウェルビーイングを考える組織の作り方」

後半のパネルディスカッション「キャリアとウェルビーイングを考える組織の作り方」では、オムロン サステナビリティ推進室長の劉越氏、上場企業統括産業医・産婦人科医の平野翔大氏、熊谷組 管理本部ダイバーシティ推進部長の黒嶋敦子氏、経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室長の相馬知子氏が登壇し、民間企業・医療・省庁などさまざまな立場から、各事例をもとに、職場における女性の健康に関する課題や改善策についてディスカッションを広げました。W society主宰の谷村もモデレーターとして登壇しています。

オムロンサステナビリティ推進室長の劉氏からは、女性が自身のセルフケアと向き合うことの大切さを述べ、「オムロン式美人」など、女性が商品企画から営業、プロモーションまで、一気通貫して商品作りに取り組んだプロジェクトなどについて紹介されました。

また、産業医・産婦人科医の視点からは平野氏が、女性社員と企業側の意識の違いに課題があると指摘。課題を可視化し、専門家の意見を踏まえながら施策を見出すことの重要性を述べました。

その他、熊谷組管理本部ダイバーシティ推進部長の黒嶋氏からは女性が少ない業界として、女性管理職比率の向上など長年取り組んでいる施策の成功事例を紹介、さらに、経産省経済産業政策局経済社会政策室長の相馬氏からは「健康経営優良法人」「なでしこ銘柄」など女性と健康を重視した企業を支援するために現在推進している施策に加え、今後のフェムテック活用に向けた取り組みについても示唆しました。

提供/ 経団連
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W societyでは、「すべての女性が納得して充実したライフスタイルを築ける社会」を目指し、今後も多面的な活動を続けてまいります。

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